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公示日(改定日):2025/10/14 

中国海外輸入食品製造業者の登録管理の新規定の発表 2026年6月1日に実施

投稿日 :2025年10月14日

2025年10月14日、中国税関総署は、海外輸入食品製造業者の登録管理に関する新規定を発表しました。本規定は2026年6月1日に発効し、2021年4月12日付税関総署令第248号により公布された「中国輸入食品海外製造企業登録管理規定」は同時に廃止されます。

海外輸入食品製造業者の登録管理新規定には、以下の主要な変更点があります。

  1. 登録方法及び登録条件の変更

登録条件としての協力協定の導入:製造業者の所在国(地域)の食品安全管理体制が税関総署による同等性評価及び審査に合格しなければならないという従来の要件が削除されました。税関総署と海外諸国との間で締結された協力協定(輸出入食品安全協力協定や認定経済事業者(AEO)相互承認協定など)が制度承認の条件として導入され、登録手続きが簡素化されました。

 

新たな登録方式の確立:従来の登録方式は比較的簡素で、主に企業による自主申請または主管機関の推薦に依存していました。今回、新たな登録方式が確立され、工場登録と海外の制度承認が連携されました。税関総署の制度承認を取得した海外(地域)は、当海外(地域)の主管機関が税関総署に提出した推薦登録目録に基づき、中国で直接承認され、登録番号が付与される可能性が高くなります。

 

  1. 登録資料の変更

申請資料の明確化と簡素化:従来の規定では、申請資料が複雑で、食品の種類によって提出書類が異なっていました。今回、申請資料が明確かつ簡素化されました。それは、登録方式に応じて提出要件が異なります。例えば、主務官庁から登録を推薦された企業の場合、必要となる書類には推薦状、本規制の要件を遵守する誓約書、企業身分証明書などが含まれます。そして、一定の条件を満たし、リストに登録された企業の場合には、必要となる書類は比較的簡素になります。

 

  1. 監督と責任の変更

海外食品生産企業に対する海外主務官庁の登録前、登録中、登録後の監督管理責任が明確化され、検査、勧告、監督責任の厳格履行が求められます。これにより、輸入食品の安全性とコンプライアンスの向上が促進されます。

 

抜き取り検査、検証、及び認定取消メカニズムの追加:税関総署は、登録推薦リストに掲載された企業に対して抜き取り検査と検証を行う権限を有します。登録要件を満たしていないことが判明した場合、登録は拒否されます。また、リスク評価の結果に基づき、当該国(地域)におけるシステム認定を取り消すこともできます。このメカニズムは、登録企業の品質と信頼性の確保に役立ちます。

添付:中国輸入食品海外製造企業登録管理規定(税関総署令第280号)

 

原本確認👇

http://gdfs.customs.gov.cn/customs/302249/302266/302267/6775844/index.html