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歯磨き粉のNMPA備案の試験項目が明瞭 「化粧品安全技術規範」の一部試験方法が歯磨き粉に適用見通し

投稿日 :2023年8月18日

2023年8月18日、中国国家薬品監督管理局(NMPA)に属する中国食品薬品検定研究院が「化粧品安全技術規範」の制定・修訂プロジェクトの担当の試験機構の意見募集に関する通知(以下、「本通知」と略称する)を公布した。本通知によると、今回の「化粧品安全技術規範」の制定・修訂の項目は、全て歯磨き粉に関する試験項目であると明らかになった。

 

その中で、「口腔粘膜刺激試験」である歯磨き粉の毒理学試験、「歯磨き粉中の硬い粒子の検査」「歯磨き粉中の全フッ素の検査」「歯磨き粉中の可溶型フッ素及び遊離フッ素の検査」「歯磨き粉中のジエチレングリコール及びエチレングリコールの検査」である歯磨き粉の理化学試験項目は、新たに「化粧品安全技術規範」に追加される見通しである。

 

また、「化粧品安全技術規範」中の「pH」「重金属」「ジオキサン」「ジオキサン」「メタノール」「遊離ホルムアルデヒド」「微生物検査」など化粧品向けの既存検査項目について、歯磨き粉に適用可能な技術的な検証のための意見募集を行っている。これらも、歯磨き粉の試験項目になる見込みである。

 

上記の各試験項目の制定・修訂プロジェクトの募集期間は2023年8月27日までとなっており、募集終了後、各試験機構は45日以内に試験方法に関する技術的なエビデンス資料を中国食品薬品検定研究院に提出することが求められている。これにより、歯磨き粉の備案制度が2023年12月1日に正式に開始される直前の11月中に、歯磨き粉のNMPA備案申請に伴う試験項目及び試験方法の詳細が策定され、公開される予定となる。

 

添付:『化粧品安全技術規範』制定・改正項目立案計画