中国規制データバンク

2016年度「目録外輸出入商品」※抜取検査結果公開

投稿日 :2017年1月24日
2017年1月22日、中国国家品質監督検査検疫総局(AQSIQ)は定例記者会見を開催し、2016年製品品質監督抜取検査状況と2016年目録外輸出入商品監督抜取検査状況を発表した。

2016年目録外輸出入商品監督抜取検査状況としてはAQSIQが中国の輸入港、国内市販品、越境EC、輸入製品使用地、輸出生産企業と貨物の集散地に対して抜取検査を行った。今回の検査は機電製品、生活日用品、原材料(鉱物資源)と化学品などを対象品としていた。その中、空気浄化機、電子便座、自動車用ブレーキライニング、家庭用電器、効能性服装、児童衣服、児童靴、保温カップ、ウェットティッシュ、コンドーム、食品接触製品、内装用クロス、ワイヤロープ、タイヤ等も含まれる。全国範囲で6907ロットの輸出入商品を抜取検査し、そのうち1906ロット不合格となり、不合格率は27.6%。また、不合格の輸入商品は全体輸入品の28.4%を占めている。

15種類の輸入重点監督商品の不合格率には、空気浄化機の不合格率23.2%、自動車用ブレーキライニングの不合格率59.3%、保温カップの不合格率7.0%、ウェットティッシュの不合格率40.4%、タイヤの不合格率2.6%等となっている。商品は輸入国別を見ると、日本、韓国、ベトナム、インドネシア、ドイツの商品が多く、不合格商品検出率も比較的に高いという。全体的には、家庭用電器、服装、食品接触製品、使い捨て衛生用品等消費者と密着する商品の不合格率は29.0%であった。

AQSIQは監督抜取検査で判断された不合格商品に対し、関連規定により下記のような処理を行う。一、生産経営者に是正を命じ、法律により、品質問題がある商品を取締め、同類商品の共通問題の追跡検査を強化する予定である。二、抜取検査結果を地方政府と関連部門に報告し、関連部門が輸出入商品品質情報を把握した上に、関連政策を制定することに参考になる。三、監督抜取検査の結果を社会に公開し、消費者が商品の品質情報を獲得する同時に、商品の品質を監督し、消費者の合法的な権益を維持する。

 

 

※  豆知識:

目録外輸出入商品

目録外輸出入商品監督抜取検査とは検査検疫部門が『中国輸出入商品検査法』及び実施条例の規定により、「出入国検査検疫機構より検査検疫を実施する輸出入商品目録」以外の輸出入商品を対象として、「輸出入商品抜取検査管理弁法」(AQSIQ39号令)の要求に従い、抜取検査、測定及び処置する検査・監督・管理の1つの方法である。目録外輸出入商品監督抜取検査は、輸出入商品の品質安全を保障する重要な方法である。

Copyright © 2023 China Regulation Data Ban