近日、中国国家品質監督検験検疫総局、国家標準化管理委員会が共同で新しい「室内エアコンの能率限定値及び能率レベル」という強制性国家規格を公布した。
同規格は国家発展と改革委員会が提案し、全国エネルギー基礎と管理標準化技術委員会がまとめ、中国標準化研究院、北京工業大学、青島海爾集団、珠海格力集団、広東美的集団公司等共同で起草したものである。
同規格は室内エアコンに対し、新しい能率の限定値、省エネルギー評価値、能率等の指標、及び試験方法、検験規則等を定めた。同規格は室内エアコン製品の能率の基準値を高め、現在の規格と比べると、能率の限定値は23%前後アップした。そのうち、定額の制冷量が≦4500Wの分体式室内エアコンの能率の限定値は3.2;定額の制冷量が>4500W、≦7100Wの能率の限定値は3.1;定額の制冷量が>7100W、≦14000Wの能率の限定値は3.0となる。同時に、新規格は室内エアコン製品の能率によって三つのレベルを分けられている:
1級の能率は一番高い;2級は省エネルギー評価値となり、すなわちエアコンが省エネルギーの最低条件に満たしているかどうかを評価する;3級は能率の限定値となり、すなわち該当規格が実施後に、製品が市場販売できるかどうかの基準である。
近年、国は省エネルギー政策を実施し、高効率省エネルギーのエアコンを拡販し、エアコン業界の発展を促進した。現在、高効率省エネルギーエアコンの市場占有率は50%を超え、エアコン生産企業は新能率規格によって生産する能力が整えている。
中国は世界中に一番のエアコン生産国と消費国であり、エアコンの社会保有量と増加販売量は大きい。中国において、室内エアコンの年間消費電力は1,000億キロワットに超える場合は、大中都市の夏の消費電力の30%以上になると推算されている。従って、室内エアコンの能率を高めることは、電力の供給と消費に対して極めて重要である。
同規格は今年の6月1日より正式に実施する。初歩的な推算では、同規格の実施により、年間消費電力は33億キロワットを節約できる。